実演!水蒸気蒸留法|チュニジア香りで村おこし

出会いで実現した小さな村の蒸留所見学

チュニジアでの精油の産地を巡る旅。

この方たちとのご縁がなければ、まず体験することができない貴重な時間を過ごすことができました。

シチリアのパレルモからチュニスに向かう船中で出会ったお二人の日本人。

調香師としてご活躍されている稲葉さん、そしてアロマセラピストであり妊産婦さんへのアロマケアサロンを経営されている西嶋さん。

今回、チュニジアへ行った一番の目的であるネロリの蒸留所見学をはじめ、

自生する植物の宝庫、チュニジア北部にある村を訪れることができたのもお二人のお陰、

感謝の気持ちでいっぱいです。

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チュニジアの雄大な自然を眺めながら

車で北へ向けて走ること3時間

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途中にある小さな街のマーケットで休憩をはさみます。

新鮮な野菜や果物が山盛り。

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正午、ネフサに到着しました。

この村で、ハチミツ、チーズの製造をはじめ、オーガニック農法を教えているAlaさんたちが出迎えてくれました。

村おこしの一環として、さまざまな機関の支援を受けながらも、村でできる取り組みを模索しながら、

精力的に活動されています。

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そして、エッセンシャルオイルの蒸留という新たな試みをスタート。

ここネフサは、様々な植物が自生する、まさに精油の原料の宝庫なのです。

写真の右側に移っている若い男性が、その取り組みを少しでも多くの方に知ってほしいと、調香師の稲葉さんに

連絡をしたことで、この訪問が実現したのです。

すごいバイタリティーの持ち主。そしてすごく親切な方々。

同じ植物でもこんなにちがう香り

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試作品である精油を持ってきてくださいました。

ローズマリー、ユーカリ、ラベンダー、ペパーミント、パイン、マートルなど、

なんとこの辺りですべて自生しているのだそう!

どの精油も比較的なじみのあるものですが、嗅いでみてびっくりしました!

「えぇー!これは本当にローズマリーですか?これはパインですか?」

というほど、わたしが今までアロマセラピーで用いてきた精油とは香りがちがっていたのです。

これは、ご一緒したアロマセラピストの西嶋さんも同じように感じていらっしゃいました。

ひとつ、聞いて興味深かったのは、調香の世界のお話。

ここ北チュニジアの精油は特徴的な香りをもつとして調香師さんの間で最近注目を集めているのだそう。

事実、ここで生産される精油は、仲介業者をつうじて、そのほとんどがフランス、イギリス、イタリアなどに輸出されるそうです。

まるで大自然の中のハーブ園

さっそく、自生している植物を見にいきます。

まずは、ロックローズ。

花の部分をさわるとベタベタし、くさい樹脂をだします。

これはヤギに食べられないように身を守る術。

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つづいては、ユーカリ。

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ユーカリの種類は約300種

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見た目はこれほどちがいますが、どれもユーカリです。

これらのユーカリは、遠い昔に植林されたそうです。

ドライバーの方が、どこからともなくラベンダーをつんできてくれました。

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こちらは、サイプレスです。

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ジュニパーベリー、はじめて見ました!

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ラベンダーの蒸留デモ

見学を終えたあと、ラベンダーの蒸留を実演してくださるとのこと。

かわいい小さめの蒸留器は、イタリアから取り寄せたそう。

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少しわかりにいですが、下のホースから冷却用の水を入れ、それが上の管にあがっていきます。

左のステンレス容器からのぼってきた蒸気を、冷やして、ペットボトルでフローラルウォータをキャッチしています。

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来年には、30ヘクタールの土地で、セージ、ラベンダー、ペパーミントの栽培もはじめます。

もちろん、完全オーガニック農法で。

とキラキラした笑顔で語ってくださいました。

この取り組みが、村の収入源につながり、持続可能な開発として進むよう願っています。

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たくさんお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!

滋賀県出身、元外資系CA、時色株式会社取締役。イギリスでアロマセラピーを学び、IFPA認定アロマセラピスト取得。四川、バンコク、ドイツで10年暮らし、4ヶ国語(英独中泰)を取得。現在、北海道洞爺湖へ移住。

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