1000年前のアンコール時代から受け継がれる伝統医療クルクメールの知恵「チュポン」を体験しました
tuk tukドライバーのSamiさんから教えてもらったチュポンという、産後の女性の体力回復や美肌のために伝統的に使われてきたハーブ療法が頭から離れず、いろいろ、検索を重ねて、とうとう、チュポンを体験しに行ってきました。
訪れたのは、こちらのスパ。
ホテルの屋上にある、Chez moi spa。
チュポンで体験した香りに、すごく癒される
さっそく、服を脱ぎ、伝統的なカンボジアの布「クロマー」を巻きます。
そして、どんと登場。
ん?これに入るのかな?はじめてみる形にちょっと、びっくり。
ちょっと、あやしい・・(笑)一回見たら、忘れられない形をしています!
竹細工でつくられた個別の空間の中には小さな椅子が置いてあります。そして、椅子の下には蒸し器があり、蒸し器の上にはお水とハーブが一緒にぶくぶくと音を立て、蒸気となって空間を満たします。
椅子の上に座り、この状態で30分。ハーブのそれは、それは、落ち着く、すごく気持ちのいい香り。レモングラスの柑橘と木々のウッデイーな香りもあいまって、とにかく温かくていい香りに癒されました。
チュポンの歴史
カンボジアには、伝統的に使われてきた薬効をもった植物が800種類もあるそうです。木の根、木の皮などを使うものも多く、そのほとんどは、聞いたことも、見たこともないものばかり。
チュポンは、伝統的に産後の女性に体力回復、そして美肌のために女性のために使われてきた自然療法。
TukTukのドライバーをしていたSamiさんも、奥さんのために、田舎に仕事にいくときには、村で年配のクルクメールが配合しているチュポンのハーブブレンドをお土産に買って帰そう。美肌にいいものは、どこの国でも、喜ばれますよね^^
「家で、どうやってやるの?」と聞くと、とてもシンプルな使い方があるそう。それは沸騰させたお湯の中にハーブをいれて、そのお鍋を机の上に置き、大きなバスタオルでお鍋の蒸気が顔に当たるようにして、顔全体ごと上からバスタオルで覆うのだそう。
家でもできるチュポンセット
他にも、親切にSamiさんが送ってきてくれた「家庭でできるチュポンセット」
プノンペンから2,3日で取り寄せるができるそう。
他にも、こんなにいろんな布の種類があって、すごくかわいい!
2020年の4月に長野ではじめるお店で、こんな体験をしてもらえたらいいなぁと妄想しつつ、場所が狭いので、どうしようかと考え中です。
日本のサウナ好きもびっくり!?
他にも、持ち運びができるタイプのサウナには、こんなスタイルも、ちゃんと首から上を出しておけるので、苦しくなさそう。ありかもしれない・・
ということで、チュポンで癒された後は、シャワーを浴び、ハーバルボールのマッサージ。
生薬のハーバルボールは体を温めて血行促進と美肌に効果的
ハーバルボールは、中にたくさんの生薬を刻み、つぶしたものがミックスされています。このバーバルボールを温めて、オイルでマッサージする上から、ポンポンと肌に押し付けていきます。
温かくて、いい香りで、生薬のエキスが染み出して肌に働きかけているのが想像できます。
もう、本当に香りがいいのです。
香りの正体をさぐってみると、もちろんレモングラス、ジンジャー、ウコン、コブミカンの葉っぱなど、東南アジアの定番の香り以外に、すごくそそられた香りがこちら!
これは、クメール語でブンレイ(ブンライ)というもので、根っこです。
つぶして使うと、「黄色」がとても強くでます。そして、香りは不思議にも少し柑橘のような香りがするのです。これが、美肌にとてもいいと現地の方が強調しておられました。
JETROの報告書を見ていると、たくさんの効能が紹介されています。
さて、チュポンの体験したところ、次に知りたくなったのは、チュポンの原料はどこで調達できるのか?スパの受付にいた女性に聞いたところ、市場と聞き、とりあえず、ここで使っているチュポンを分けてもらえないか?
すると、快く分けてくださいました。乾燥しているチュポンのハーブです。
中に何が入っている?と聞くと、若い世代ではチュポンは、ほとんどすることがないから、わからないとのこと。10種類ほどの乾燥ハーブが入っています。
こんなに体も心も癒されるのに・・・!若い世代はしないなんてもったいなぁ。。
ということで、次回は、チュポンの原料を買い求めにいきます!
女性が好きなものが、たくさん入っていましたー!お楽しみに!