乾燥から肌を守る自家製の保湿クリームの原料まとめ、マンゴーバターとムルムルバターを使用

クリスマスの前に、八ヶ岳山頂には雪が積もりはじめ、冬の到来。空気の乾燥で肌がカサカサする・・という声を聞き、マンゴーバターの保湿クリームを作りました。

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植物性のバターは、いろいろな種類があって、それぞれテクスチャー、香り、粘度などなど、それぞれに特徴があります。

一つ一つの原料の特徴を理解するには、やっぱり、一つ一つ手にとって、実際に5感をフル活用して、香りや肌のなじみなどを確かめてみるがの一番。

とういうことで、インターネットで植物性バターを検索して、いろいろ取り寄せたり、それぞれの有効成分を理解するのに3週間ほどかかりました。

 

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写真右のマンゴーバターは、香りも、ほとんどなくて使いやすいバターで、保湿力は、とっても高いです。比較的柔らかい。

写真左のムルムルバターは、プロビタミンAが豊富で、細胞の再生、アンチエイジングの処方によく使われるバター。肌に浸透し、コラーゲンエラスチンの生成を促すと言われています。

肌の保湿はもちろん、髪の乾燥やダメージにもよく、フケを防ぎます。ヘアケアプロダクトにも使うのには、もってこい。

肌への有効成分を届けるエキスは?

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今回は、ローズヒップと紫根オイルを使うことにしました。

ローズヒップは、アルコールで抽出したチンキを数ヶ月前に作ったもの。

もう一つは、日本に古来からある紫根の根をオイルにつけて抽出した紫根オイルを使用、

これは、取り寄せました。結果的に、ほんのりオレンジ色に仕上がりました。

 

未来に作ってみたいと思っている独自のオーガニックコスメブランドでは、ぜひ、紫根を使ったみたいと思い、いろいろ、調べている最中です。

実はその薬効や日本の江戸時代にも「紫雲膏」という軟膏として使われていて、とても興味深いのです。

紫根は、化粧品配合成分名をムラサキ根エキス(天然保湿成分)と言いますが、肌への効能として、以下のようなものがあるそうです。

紫根は、中国・朝鮮・日本に分布する多年草「ムラサキ」の根を乾燥させたものです。中国最後の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には「紫草」の名で収載されています。紫根には、和漢で使用される硬紫根と、主に染料に使用される軟紫根があります。

紫根を使った染物は、遣隋使によって日本に伝えられました。ムラサキの栽培は奈良時代に日本で始まりましたが、紫色は天皇や貴族にしか許されない高貴な色であったため、厳しく管理されていました。

一方、江戸時代後期に「紫根」を使用した有名な薬が生まれました。外科医として有名な華岡青洲が考案した外用薬「紫雲膏」は紫根と豚油を含む軟膏です。

現在医薬部外品原料規格に紫根抽出物やシコニンが収載されており、肌荒れを防ぐ効果、ハリ・弾力などの改善効果に注目が集まっています。※現在、「ムラサキ」は日本では絶滅危惧種に指定され、幻の薬草と言われています。(参照元 日本オリーブ)

「絶滅危惧」とされている紫根ですが、いろいろ調べていくと、なんと滋賀県で紫根栽培を復活させた地域おこし協力隊の方がいることを知りました。近い未来にぜひ、訪ねてみたいと思っています。

香り(精油)

精油は、ローズとフランキンセンス、どちらも心の奥底から落ち着きと、静けさ与えてくれる香りとしました。
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Mango butterマンゴーバター
Mulumulu butter ムルムルバター
Olive oil オリーブオイル
Rice oil 米ぬかオイル
Vitamin E ビタミンE(ローズマリー抽出)
Rose hip tincture ローズヒップエキス
Infused oil of Lithospermum root 紫根オイル
organic rose and Frankincense essential oil ローズ・フランキンセンス精油

 

おわりに

キッチンラボなる、キッチンでナチュラルコスメをつくりはじめました。

現在、イギリスのオンラインスクールで学びはじめて、数ヶ月。ナイジェリアの元お医者様の女性の方とパートナーになって、お互い、励ましながら、作っています。

まずは、自分が納得いくプロダクトをつくれたらいいなと思いますー!

滋賀県出身、元外資系CA、時色株式会社取締役。イギリスでアロマセラピーを学び、IFPA認定アロマセラピスト取得。四川、バンコク、ドイツで10年暮らし、4ヶ国語(英独中泰)を取得。現在、北海道洞爺湖へ移住。

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