花とともに生きる暮らし|4月のチュニス花あふれる市場

チュニスの中央市場で花を探す
朝、10時。
出発前にどうしても寄っておきたかった場所。
「あそこに行けば、フレッシュなお花がみれますよ~」
チュニス滞在中にお世話になったDAR YASMINE代表の道上さんにおしえてもらったとっておきスポット。
チュニスの中央市場にやってきました。
準備がはじまったばかり?という雰囲気で、まだまだ人の姿がまだらです。
色々な種類のオレンジや、フレッシュなミントを横目に、ずんずん奥に進んでいきます。
花、花、花
あった!
匂い立つ甘い香りに酔いしれてしまいます。
ローズがこんもり盛られています。
「さわってもいい?」と聞くと
笑顔でもちろんという表情を返してくださる市場の方々。
お言葉に甘えて、手にとって香りをかがせていただきました。
クレオパトラは、両手に塗る香りのため一回に、ローマ兵士3人の年俸と同額の香料を用いたという
シェイクスピアが書いた話を思い浮かべ、
そんなたっぷりじゃなくても、せめて今夜のお風呂に浮かべてみたい!と思わずにはいられないほど。
ローズの香りは、本当にどうしてこんなに素敵なのでしょう。
精油の香りもすばらしいですが、生のお花からの香りはまたちがうんですよね。
女性特有の悩みにはゼラニウムを
写真ではみづらいですが、30輪ほどを一束にして売られているゼラニウム。
ゼラニウムは、ローズのような華やかさをもつ香り。
ゼラニウムの香りが大好きという女性はとても多いですよね。
そして、もうそろそろ終わりを迎えるビターオレンジの花です。こちらはネロリ精油の原料となります。
ちなみにこの日は4月17日で、来週にはほとんど市場から姿を消すと聞きました。
品質の落ちたものは、取り除いていきます。
こちらの男性、家で蒸留するように買いに来たと話をしてくれました。
その際、選ぶのは、開花しきっていないつぼみがとじているもの。
チュニジアと言ってしまうと、北と南では、まったく気候がかわるためひとくくりにできませんが、
花が収穫できる地域では、昔から家庭で花の蒸留が行われてきました。
そうして出来あがったフローラルウォーターは、ネロリ精油が自然乳化して含まれています。
コーヒーにいれたり、お菓子づくりに利用したり、美肌のためのスキンケアに使われたり、家庭の常備薬としても
使われてきました。
花があるうちに、たっぷり一年分つくって保管するのだそう!
チュニジアのお土産に
栽培にも時間がかかり、木一本分の花からとれる精油がとても少ないため、とても高価な精油のひとつ。
チュニジアに旅行される方は、ぜひスーパーにいってみてください。
ご紹介したビターオレンジフラワ芳香蒸留水、ゼラニウム芳香蒸留水、ローズ芳香蒸留水がこんなふうに売られています。
だいたい、一本あたり150円ほどでした。
写真上のビターオレンジフラワー芳香蒸留水を持ち帰ってさっそく、グリセリンと混ぜてお化粧水として使っています。
花の見ためどおりの、優しく上品な香りを朝起きたとき、またお風呂上りにつけるとき、
自然と心がほぐれていくのを実感できます。
チュニジアのお土産にいかがでしょうか?
DAR YASMINE代表の道上さん、たくさんの貴重な情報をありがとうございました。