最高品質のネロリを求めて~チュニジアへの旅
農家さんがつくる昔ながらのフラワーウォーター
チュニジアの中でも、特にネロリの蒸留が盛んなのが、ボン岬半島にあるナブールという街。
この街では、3月末から4月半ばまで、花を集めて蒸留することが農家さんの恒例行事だそう。
チュニスから車で走ること1時間半、至るとこで蒸留が行われていました。
農家さんが個人でおこなう蒸留がとても小規模で、道具も素朴です。
こちの蒸留器は土器製と、手作り感が満載。
一件目のこちらのお宅では、ゼラニウムを蒸留中でした。
こちらは、二軒目。
ビターオレンジ、ゼラニウム、ローズのフラワーウォーターが並んでいます。
それぞれ、香りをかがせてもらいながら、お話を伺いました。
この地域ではフラワーウォーターが
- お菓子にいれたり
- お腹が痛いときに飲んだり、
- 化粧水にしたり
と伝統的にさまざま使い方がされてきました。
生活の中で、とても身近な存在なのですね。
私はこちらで、ゼラニウムのフラワーウォーターを買いました。
おそらく、蒸留のはじめのほうで集められたフラワーウォーターだからでしょうか、
とても香りがしっかりとしています。ローズを思わせるフローラルで甘い香り。
一瓶、10ディナール(日本円で約600円)です。
家に持ち帰って、さっそく化粧水をつくります。
チュニジア国内でも、蒸留されたフラワーウォーターが、道端のいたるところで販売されている珍しい地域。
地中海性気候のナブール周辺やボン岬半島という、お花がたくさん採れる地域ならではの贅沢ですね!