乳化剤をいれないナチュラルな化粧水をつくる

こんにちは、今日は、フォーミュレーションをする日ということで、化粧水*乳化剤なしをつくってみました。化粧水のテーマは、女性に潤いを与える化粧水。

先日、実家に帰ると母がわたしの使っている化粧水を嗅ぎ、いい香り、どういうブレンド?と聞いてきたので、その時のインスピレーションを得て作ってみます。

その時使っていたのは、とってもシンプルでローズのフローラルウォーターとオレンジフラワーのフローラルウォーターを9対1でブレンドし、グリセリンを加えたものでした。

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ローズを水蒸気蒸留法で抽出する際に得られるフラワーウォーターをローズのフラワーウォーターと呼ぶ。

ローズとビターオレンジフラワーの精油は、わたしにとっては、女性らしさを思い出すときに必需品です。

いつも、戦闘モードで忙しくしていて、セルフケアをすることを忘れてしまいカサカサした心を深いレベルから優しくしてくれる香り。一滴をお風呂で使うだけで、天国になるような。

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ビターオレンジフラワーウォーターは、ビターオレンジの花を水蒸気蒸留法で蒸留する過程で採れる。この過程で採れた精油をネロリと呼ぶ

ということで、化粧水をつくるので、今回の原料はフラワーウォーターを主役に使います。

原料 カテゴリー
1 ローズウォーター 基礎 50%
2 ビターオレンジフラワーウォーター 基礎 43,5%
3 植物性グリセリン 保湿 5%
4 ローズ精油2滴、ゼラニウム精油3滴、スイートオレンジ精油4滴 香り 0.5%
5 保存料(植物由来) 保存 1%

スタートは、とにかくシンプルに、簡単にということを守って、50gを上記のパーセンテージでつくっていきます。

水が混ざっている場合、保存料を入れることは、菌の発生を抑えるために必需。

海外から購入するフローラルウォーターは、あらかじめ保存料が添加されて輸出されていることもあるそう。その際、保存料の記載は特に必要ないそうで、知らないことって実は多いなぁと。

感想

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乳化剤なしだとちょっと使いづらい

今回は、乳化剤なしの化粧水を作ってみるということで、当然、水と油は混ざりません。

ボトルをしっかりシェイクすると、一瞬混ざりますが、すぐにボトル上面にオイルが浮きます。

ということで、乳化剤なしでつくる場合は、必ず使う前に振らないといけない・・そう思うと、やっぱり乳化剤ありのが使い勝手がいいなぁ。

次回は、乳化剤ありで作ってみたいと思います。

精油は、一滴0.05gではない

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よく、手作りコスメの本には、精油は一滴あたり0.05gで計算されています。

わたしは、0.01単位まで測れるものを使用していて、今回のブレンドで0.25g精油を配合するのに、測ってみると、9滴入れてようやく0.25gになりました。

0.05gで単純に計算すると5滴、けっこう差がありますね。ちゃんと測ってみるとわかることが多いです。

香りは?

ちなみに香りは、ローズ、ローズ、ローズ、どこまでも深いローズの香りと甘みがある香りに仕上がりました。特別な日に使いたい香り、逆に毎日だと、あまりににも濃厚すぎて、香りに酔ってしまいそう・・

ナチュラル・コスメづくり、冒険はつづきそうです。

 

滋賀県出身、元外資系CA、時色株式会社取締役。イギリスでアロマセラピーを学び、IFPA認定アロマセラピスト取得。四川、バンコク、ドイツで10年暮らし、4ヶ国語(英独中泰)を取得。現在、北海道洞爺湖へ移住。

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