クローブ精油の効能|甘くてスパイシーなアロマで、気力と体力を取りもどしましょう
スパイシー&暖かい甘い香りで元気を取りもどして
甘さの中にある、ピリッとしたシャープな香りは、一度嗅いでみるとやみつきになってしまうでしょう。
クローブは、寒気をとり、温め、気のエネルギーを高めると言われています。
気力や体力ともに弱っていると感じたとき、甘くシャープな香りが、強さをとりもどしてくれでしょう。
長く「薬」として使われてきた歴史
クローブの精油には、以下のような働きがあります。
- 消化機内のでの発酵や腐敗症による胃や腸の不調、下痢や腸の膨満に
- 歯痛の伝統的な治療薬でもあり、この精油に浸した綿を痛んでいる歯にあてたり、歯ぐきにすりこむと歯痛止めに
- 薄めて口臭消しやうがい薬として
最も古い記録は古代中国の文献にあり、宮廷につかえる役人たちは、皇帝に話しかけるときにはクローブを口に含んで口臭を消したそう。
ドイツでの研究によると、クローブの実は、喉のネバネバ、歯の鎮静、口の中の炎症に有効であるとの発表があります。
タイでは、クローブを100%粉末にした歯磨き粉が売られています。実際に口に含んでみたところ、強くシャープな香りとともに、すっきりとした後味。
シンプルな歯磨き粉とですが、伝統的な使い方を今でも継承されていて、すばらいしなと思いました。
虫よけにも効果的
ヨーロッパでは、クローブオレンジポマンダーといって、オレンジにクローブを刺してタンスの芳香剤にしていました。
料理
クローブのエッセンシャルオイルが手元にないときは、「食べる」ことで補ってみては?
身近なところでは、インドカレーのベースとなるスパイスミックス、ガラムマサラの中に含まれています。
また、マサラチャイにも欠かせないスパイスです。
私は、冬の寒い日には、チャイをよく入れて飲みます。もちろんクローブをたっぷりいれて。
中国では、ぼみを乾燥させたものは丁香(チョウコウ)と呼ばれ、漢方薬に利用されています。煮物や火鍋にも使われ、現在でも多くの料理に使用されています。
ドイツでは、パンの生地に加えて焼くことも。
クローブについて
分布
インドネシアのマルク諸島原産の常緑低木
最大生産国は、現在もインドネシア、つづいてマダガスカル、タンザニア、スリランカ、マレーシア
特徴
完全に成長するまでには20年かかり、12-15cmになる
成長後は50年-150年にもわたって実をつけ続ける
収穫
年に2度、夏の半ばから後半にかけてと真冬に行う
花びらが開く直前の、成長しきったつぼみが収穫どき
つぼみは数日、天日干しにして乾燥させる
神経システム
・肉体的、精神的の強壮剤的な働きをする
ペパーミントとの組み合わせで、うとうと眠いときに用いるとすっきりとする
スキンケア
刺激が強いので、基本的にスキンケアには使われない
主な芳香成分:実
フェノール類:オイゲノールeugenol 80-85%
エステル類:酢酸オイゲノール 10-15%
フェノール類が多く、特に抗菌、免疫強化、鎮痛の各作用が強い
そのため、風邪やインフルエンザを予防する効果がある
クローブの花言葉
高貴、威厳、 神聖、 貴重さ、 尊厳