【 アロマテラピー:セリ科 】イノンド(英語: Dill 学名:Anethum graveolens)まとめ
イノンドはセリ科の一年草。英名はディル (dill)。
種子や葉を香味料や生薬として用いる。
西南アジアから中央アジアが原産。成長すると高さ40-60cmに達し、細い茎には細かく裂開した柔らかな葉が互生する。
香りの主成分はカルボン。他にリモネン、ピネン、ジペンテン、フェランドレンを含む。
英名 (dill) はノルウェー語またはアングロサクソン語で「なめらかな」あるいは「あやす」を意味する言葉「dylle」に由来すると考えられており、これはこの植物が駆風薬として痛みを和らげる作用を持つためである。
和名のイノンドは、スペイン語の呼称イネルド(eneldo)が転化したものといわれている。
また、イノンドは同じセリ科のキャラウェイと同じくヒメウイキョウと呼ばれることがある。
用途
イノンドは薬草として古くからヨーロッパ・北アフリカ・アジアで栽培されてきた。5000年前にはエジプトの医師に使用されており、またイギリスにあるローマ時代の廃墟からもその痕跡が見つかっている。
また、中世には魔術を防ぐ効果があるとも考えられていた。
また、ヨーロッパ向けに輸出されているインド産のディルはキャラウェイの代用品とされている。
シダ状の葉にはキャラウェイのような芳香があり、今日でも香草として、グラブラックス(塩漬けの鮭)、ボルシチなどのスープ、ピクルスなど、様々な料理に使用されている。
ただし、イノンドの葉は乾燥するとすぐに香りが失われてしまうため、新鮮なうちに使用する必要がある。
種にも強い香りと味があり、スパイスとしてカレーやピクルスなどに使用する。
また、種は薬用としても使用される。ポーランド料理には欠かせない食材であり、ピクルスやサラダ、あるいは冷製スープやオードブルなどに大量に使用される。
アロマテラピーとしてのノインド(ディル)
実または植物全体を水蒸気蒸留する。甘いスパイスのような、多少ミントに似た匂いがする。
ディルは古い薬用植物で、エジプトの『パピルスエバーズ』にすでに記載がある。
消化器に対する主要な働きは
- 刺激して機能を高め
- 温め
- けいれんを和らげ
- 腸の膨張と寄生虫を抑える
また、神経性のおう吐としゃっくりに効き、母乳の分泌促進、気管支のしつこい痰をきる。
落ち着きのない子供の自律神経系を鎮める。(ローマンカモミールとともに香りランプに)
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引用サイト
Wikipedia ノインド
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%89
引用写真
参考文献
天の香り スザンネ・フイッシャー・リチィ 手塚千史 訳