ドイツのステキなところ|本をみんなで分かち合う
すっかり秋らしくなったドイツ。
今日は一つ、ドイツのステキなところをお話したいなと思います。
きれいな夕暮れ空を眺めながら帰宅すると、アパートの入り口にある郵便受けの上に絵本が並べてありました。
もう自分が読まなくなった本を、ほかの誰かにどうぞというように、郵便受けの上には、色々な本が並べられては、誰かが持っていき、また誰かが持ってきた新しい本たちがそっと並べられています。
ドイツの素敵な習慣
ドイツの小さな街には、そういったもう読まなくなったけれど、捨てるにはもったいない、
「もしよければ読んでくださいね」というように、本を収納する小さな本棚が置かれています。
子供からお年寄りまで、本を持ち寄っては、本を持ち帰る、そんな風にしてみんなで大切な何かを
共有しているような、優しい気持ちになります。
今日、ふと懐かしく、思わず持ち帰ってきた絵本。
手のひらより小さな絵本をひらくと、いもむしさんがちょうちょになったページだけが少し破れかけていました。
きっと、このページが大好きでたくさん読んだのだろうなとか、
きっと、もうこの子は大きくなって、絵本がいらなくなったんだろうなとか、
そんな風に思いを巡らせます。
秋の夜長に、小さな頃によく読んだ絵本を久しぶりにのんびりひらく。
こんなひと時をくださってありがとう。