ビターオレンジの花を収穫する家族に出会いました

家族総出で収穫に大忙し

IMG_8149

道端に次々と現れる自家製蒸留をする人々。

蒸留過程に出会えたものの、まだネロリの原料となるビターオレンジの花を収穫する様子は見かけず。

地元の人の話によると、今年のビターオレンジの収穫はもう終わりを迎えているとのこと。

本にもインターネットの情報でも4月の中旬という話だったのに!

とあきらめかけたころ、調香師の稲葉さんがその磨き上げた鼻で探しあててくれました。

本当に偶然に、ビターオレンジの花を収穫する家族に出会うことができました。

IMG_8191

よく来たねと、ネロリの花を手渡してくれたお母さん

IMG_8152

ネロラ王妃が生涯愛したネロリの香り

しばらくは、もうそのフレッシュで甘くてやわらい香りに身動きがとれなくなってしまいました。

だれでも、この香りを嗅いだらノックアウトでしょう。

IMG_8173

ビターオレンジの花一トンから、わずか1キロしか抽出できないネロリの精油。

その原料となる花は、こんなふうに、一粒一粒、手で収穫されているのですね。

家族の方々は、慣れた手つきで、片方の手でつぼみの根元をひょいと軽くひねって収穫していました。

IMG_8187

IMG_8182

収穫するのは、開花した花ではなく、開花寸前のつぼみです。

開いてしまった花は、痛むのも早いし、香りも飛びやすくなります。

IMG_8211

そして、大切な花の香りを損なわないように、緑のシートの上に集められていきます。

IMG_8151

写真中央のビターオレンジの実は、食用にはされません。

けれど、ビターオレンジ精油が抽出できます。

また葉っぱからはプチグレンの精油が抽出されます。

IMG_8214

葉っぱをパッキとおると、普段、精油の瓶から香るプチグレンの香りより、ネロリの花を思わせる香りが強いことに気づきました。

IMG_8207

一年で一番、ビターオレンジフラワーの収穫に大忙しなときに、快く迎えてくださったご家族に感謝いたします。

ありがとうございました!

IMG_8175

滋賀県出身、元外資系CA、時色株式会社取締役。イギリスでアロマセラピーを学び、IFPA認定アロマセラピスト取得。四川、バンコク、ドイツで10年暮らし、4ヶ国語(英独中泰)を取得。現在、北海道洞爺湖へ移住。

関連記事